岡田 昭人
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
留学生教育学会副会長
NPO法人府中市地域教育ネット理事長
主要研究テーマ 比較・国際教育学 英国の教育政策 教育の機会均等 留学生教育
研究の背景
比較・国際教育学の学問領域を専門として、とりわけ「教育の機会均等」問題を中心に研究している。英国と比べると、なぜ日本では「教育の機会均等」や「教育の平等」についての考え方が国レベルで著しく異なっているのはなぜなのか、それが研究に取り組む契機となった。
研究の内容と成果
英国のオックスフォード大学教育学大学院で「英国と日本の教育政策にける機会均等概念の変遷過程」について比較分析し博士号を取得した。その成果はAkito OKADA (2011) Education Policy and Equal Opportunity in Japan, Berghan、岡田昭人 (2013) 『教育の機会均等』学文社として出版した。
現在の課題
2000年以降、日本でも「教育の機会均等」についての研究が教育社会学を中心に進められてきた。英国と同様に日本でも教育機会の不平等が階層間で確認されているにもかかわらず、国策としての是正措置は不十分である。また一般的にも「それは仕方ない」という見方をとる人々が大半だ。こうした状況が続くと、日本も他の先進諸国のように「分断された社会」も問題が深刻化するだろう。